国際ブランドとは|ViSAやMasterってなに?おすすめの国際ブランドを紹介
更新日 2020年11月10日
国際ブランドとは
- ●「国際ブランド」とは、クレジットカードの決済システムを提供する会社
- ● 主な国際ブランドは、Visa・Mastercard・JCBなど世界で7種類
- ● 初めてのクレジットカードの国際ブランドは、VisaかMastercardがおすすめ

国際ブランドとは
Visa・Master・JCBなどで知られる「国際ブランド」とは、クレジットカードの決済システムを提供する会社のことです。
ほとんど全てのクレジットカードに国際ブランドがついているため、私たちは世界中の国際ブランド加盟店でカードを利用することができます。
例えばVisa加盟店であれば、どのVisaカードでも世界中で使えます。
「国や地域にとらわれず、加盟店であれば国際的に利用できる」ため、国際ブランドと呼ばれています。
各国際ブランドの特徴
国際ブランドには、Visa・Mastercardなど有名なものが世界で7種類あります。
各国際ブランドの特徴をご紹介しますので、国際ブランドを選ぶ際にぜひご参考ください。
クレジットカードの国際ブランドは、一度選んでしまうと変更が効かない場合も多いので慎重にご検討ください。
VISA
VISAはValue Issuer Service Areaの頭文字を取ったもので、1958年にバンク・オブ・アメリカにより創業されたアメリカ発のブランドです。
取引数でシェアが世界1位(※1)で、クレジットカード発行枚数は全世界で11億枚(※2)にも上ります。

国際ブランドごとの世界の取引件数(2019)
クレジットカードが利用できるところは、ほぼVISAが利用できると言っても過言でなく、最初にクレジットカードをつくるのであれば迷わずVISAを選ぶことをお勧めします。
Visa単体ではクレジットカードを発行していない( = プロパーカードは発行していない)ので、Visaと提携している発行会社でVisaカードを申し込みましょう。
※参考:プロパーカードと提携カードの違い

特にアメリカやヨーロッパでのクレカ利用を考えている方は、不自由なく使えるVisaが安心です。
Visaのおすすめクレジットカード
Visaが選べるおすすめのクレジットカードをご紹介します。
- ● 三井住友カード アミティエ日本で初めて、VISAと提携してカードを発行した歴史と信頼感があります。
- ● 楽天カード1.0%の高還元で、楽天市場や楽天ペイ加盟店などで幅広くポイントが使えます。初心者にもおすすめの使いやすいカードです。
MasterCard
MasterCardはVisa、銀聯(中国中心の国際ブランド)に次ぐ世界3位の取引数を誇ります。
カード発行数はVisaよりも少ない9.3億枚(※3)ですが、加盟店・使用範囲はVisaとほとんど変わらないようです。
VISAと同様にクレジットカード自体では発行しておらず、ライセンシングした企業がカードを発行しています。
国内では、三井住友カード会社がVISAとMasterCardを取り扱っている関係で、使用可能店舗はVISAの使用範囲とほとんど同じと言われています。
Mastercardのおすすめクレジットカード
Mastercardが選べるおすすめのクレジットカードをご紹介します。
- ● dカード年会費無料!1.0%と高還元で、幅広い店舗で使える「dポイント」が貯まるので使いやすいカードです。
- ● リクルートカード1.2%と業界最高レベルの還元率です。じゃらんやホットペッパービューティーなどでポイントが使えます。
JCB
JCBは株式会社日本クレジットビューローが発行している日本ブランドです。
日本発の為、日本はもちろんアジアやハワイ、グアムには加盟店が多いものの、ヨーロッパなどになると利用できないお店も多いようです。また、日本でもネットショップによっては使えないお店があります。
加盟店はAmerican Express・ディスカバーと提携しており、互いの加盟店でカード決済を利用できます。
JCB限定の旅行サービス満載
加盟店はVISA・MasterCardに比べて少ないですが、旅行系のサービスが充実しています。
- <JCB独自のサービス(一例)>
- ● 世界32か国の「JCBプラザ」・「JCBプラザラウンジ」:
Wi-Fiの利用やカードの紛失・盗難などの緊急時相談を日本語で対応 - ● 「たびらば」アプリ:
オフラインでの現地地図の閲覧・優待店舗の検索・チップ計算、などで使えるスマホアプリ
JCBのおすすめクレジットカード
VisaやMasterと違って、JCB自体もクレジットカードを発行しています。
- ● JCB CARD W年会費無料!基本1.0%、セブンイレブン・Amazonで2%など、還元率に特化したカードです。
- ● JCBゴールド同程度の年会費のゴールドカードと比較して、海外旅行保険の補償が手厚い!

海外での加盟店は少ないながらもサービスや保険は充実しているので、Visa・MasterカードとともにJCBのカードも海外旅行に持っていくと安心できます。
American Express(アメックス)
アメックスといえば、普通カードのグリーンでもゴールドカードの価値があるといわれるステータスカードです。
年会費は高いですが、ホテルやレストランなどの優待や空港ラウンジの利用など、トラブル時の対応やショッピング保険の補償などステータスに見合ったサービスが提供されます。
- <アメックス普通カードのサービス(一例)>
- ● 空港ラウンジ無料
- ● プライオリティパス無料
- ● 手荷物無料宅配(海外旅行時)

普通カードで、一般的なゴールドカードをしのぐ豪華なサービス内容です。
年会費を抑えてアメックスを持つ方法
アメックス自体が発行するカード(プロパーカード)は有名ですが、実はセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカードなどの提携カードもあります。
プロパーカードに比べて年会費がお手頃なので、気軽にアメックスを持ってみたい方におすすめです!
提携カード限定の特典である「アメリカン・エキスプレス・コネクト」も用意されています。
Diners Club(ダイナースクラブ)
アメックスと同様、ステータスカードとしての位置づけられており、ゴールドカード並の収入とステータスがないと保有することができません。また、27歳以上と年齢制限もあります。日本では、三井住友トラストクラブが運営しています。
- <ダイナースクラブカードのサービス(一例)>
- ● 世界中の提携空港ラウンジ無料
- ● 有名レストランでのグルメ優待(2名指定のコース予約で1名無料など)
- ● コナミスポーツクラブ優待
加盟店はJCBと提携しているため、日本ではほとんどの店舗で使用できます。
また、ディスカバー加盟店でもカードが利用できます。
さらに一部のダイナースクラブカードには、Mastercardの「TRUST CLUB プラチナマスターカード」を付帯することができ、利用範囲が広がります。
中国銀聯(ぎんれん)
名前の通り、中国のブランドのデビットカードです。
日本では発行できるカードが限られますが、三井住友カードなら三井住友銀聯カードを発行することができます。
中国ブランドということで、本土ではVISAやMasterCardよりも利用可能店舗が多く、本土でのカード発行枚数は80億枚(※4)近くになります。
世界での存在感も増してきており、中国本土を除いても1.3億枚(※5)の発行数があります。
Discover card(ディスカバー)
ディスカバーファイナンシャルサービスが展開するアメリカブランドで、知名度は世界から見るJCBの様なイメージです。
加盟店は中国銀聯とJCBと連携しているため、日本での利用も多くの店舗で可能となっています。
国際ブランドの分類
ここまで紹介した国際ブランドは、大きく2つのカテゴリに分けられます。
1つは「決済カードブランド」と呼ばれるもので、VisaやMastercardが該当します。 決済機能の利便性に特化しており、世界中に加盟店が多く国内外問わず利用できる幅が広いのが特徴です。
もう1つは、「T&Eカード(トラベル&エンターテイメントカード)」で、JCB、American Express、DinersClubが該当します。
加盟店数は地域によってはVisaやMasterに劣りますが、旅行先での保険やサービスデスクなどの会員向けサポートが充実しているのが特徴です。
カテゴリ | 特徴 | 国際ブランド |
決済カードブランド | 決済機能の使いやすさにこだり | Visa Mastercard |
T&E(Travel&Entertainment)カードブランド | 旅行先での保険やサービスデスクなどの会員向けサポート重視 | JCB American Express Diners |
この記事のまとめ
クレジットカードに国際ブランドが付いているおかげで、世界中の加盟店でクレジットカードを利用することができます。
国際ブランドによって加盟店数や加盟店が多い地域にばらつきがあるので、初めてクレジットカードを作る場合は、世界中に加盟店が多いVisaかMastercardがおすすめです。国内に限ると、JCBも不自由なく利用できます。
また、旅行サービスやステータスを重視する場合は、アメックスやダイナースクラブも検討してみましょう。
初心者必見!国際ブランドに関するQ&A
国際ブランドは何を選ぶのがおすすめですか?
初めてクレジットカードを作る場合は、世界中に加盟店が多いVisaかMastercardがおすすめです。
日本国内であればJCBも問題なく利用できますが、ヨーロッパなどではJCBが使えないお店も多いです。
サービスやステータスを重視する方は、アメックスやダイナースという選択肢もあります。
同じ国際ブランドのクレジットカードを複数申し込むことはできますか?
可能です。ただしメリットがあまりないので、おすすめはしません。
国際ブランドごとに異なる特徴があるので、せっかく複数枚カードを作るのであれば国際ブランド違いで組み合わせるのがおすすめです。
あまり知られていませんが、同じクレジットカードで異なる国際ブランドで2枚発行できるクレカもあります。
例えば、楽天カードなら1枚目がVisaの場合のみ、2枚目をJCBかMasterで発行することができます。
全く別のクレカを持つ場合に比べて、ポイントが合算できたり、明細の確認が1つのアプリで済んだりとメリットも多いのでおすすめです。
国際ブランドごとに手数料は変わりますか?
カード利用者は、基本的に手数料の負担は必要ありません。
しかし、加盟店(お店)がカード会社や国際ブランドの会社に対して、手数料を支払う必要があります。
その際の手数料は、カード発行会社や国際ブランドによって差があるようです。
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