クレジットカードとは?使い方や決済・ポイント還元の仕組みについて
更新日 2020年8月19日
2019年はキャッシュレス決済元年ともいわれました。
様々なポイント還元事業やキャンペーンの実施を受けて、クレジットカードを本格的に調べたり、初めてクレカを持とうとした方も多いのではないでしょうか。
JCBが調査した「2019年度クレジットカードに関する総合調査」によると、20代~60代以上の実に80%以上の方が少なくとも1枚はクレジットカードを持っているというデータがあます。
クレジットカードは広く日本社会に浸透しているキャッシュレス決済方法といえます。
一方、「クレジットカードは持っている(使っている)けど仕組みが良くわからない」「クレジットカードに興味があるけどなんとなく怖くて手を出せない」という方もいらっしゃると思います。
正しく使えば手持ちの現金がなくてもショッピングができる便利なお買い物方法です。
クレジットカードの基本や仕組みをおさえて、安心して使えるようにしていきましょう!

クレジットカードは信用取引
「クレジット」=「信用」という意味ですが、クレジットカード決済は文字通り「利用者」と「売り手」の信頼関係で成立する信用取引です。
クレジットカードの信用取引の特徴として、「利用者(顧客)」と「売り手(お店)」の間に第三者である「カード会社」が入っていることです。
顧客が直接お店に代金を納めるわけではなく、一度カード会社を通して支払いが成立するのがポイントです。
このクレジットカード特有の信用取引について、詳しく見ていきましょう。
現金がなくても楽しくショッピングできるのは「信用」のおかげ
クレジットカードがあれば、いま財布に現金がなくてもショッピングが可能です。
「街で偶然見かけた服やグッズが欲しいけど、いまは手元にお金が入っていない…」という場合でも、クレカは後払いになるので、支払いを先延ばして今購入できるメリットがあります。

どうしてその場で現金のやり取りをせずとも、お店は商品やサービスを提供してくれるのでしょうか?

クレジットカードの利用者が直接代金を支払う代わりに、カード会社が加盟店(お店)に立て替えてくれるからです。

なぜカード会社が支払いを立て替えてくれるのでしょうか?

それは、カード会社もまたクレカ利用者(顧客)はカード会社が立て替えた料金を後日支払ってくれるだろうと想定しているからです。
つまり、クレカでお買い物をした場合、利用者・お店・カード会社の三者間の信用関係がとても大切です。
お店(加盟店)
「カード会社が後日必ずこの料金を支払ってくれる=お金が間違いなく回収できる」という信用のもと、利用者に商品やサービスを提供します。
カード会社
「カード利用者が必ず後日お金を支払ってくれるからお店の料金を自分たちが立て替えよう」という信用のもと、お店に請求代金を支払います。
利用者
カード会社がしっかりお金の管理をしてくれるから安心してお買い物ができる
だからこそ、利用者がクレカ代金の不払いや延滞が生じさせると、「この人は立て替えたお金を一向に返してこないな、信用できない!」とカード会社に判断され、利用停止や最悪の場合強制解約の憂き目にあいます。

クレジットカードを利用する際には常に「信用される」ということが重要です。
カード会社からの信用を失うと「現金がなくてもショッピングができる」というクレカのメリットを享受できなくなるので注意が必要です。
カード会社・お店・利用者の関係
クレジットカード決済では利用者・お店・カード会社の三社の信用関係が重要です。
お店やネットショップでクレジットカード決済した場合、お金の動きとしては次のようになります。

①利用者(顧客)がクレジットカードを利用
②お店(加盟店)がカード会社に請求をかけます。
③カード会社は後日利用者(顧客)にまとめてカード利用代金を請求(一般的には30日程度分)
④利用者は所定の期間に利用したカード利用料をカード会社に支払います。
⑤カード会社は利用者から支払われた金額を責任をもって加盟店に支払いを行い、取引完了となります。
※実際には利用者から集金するよりも先にカード会社はお店(加盟店)に先に支払いをしている場合が多いです。
このように、クレジットカードを使用した場合、厳密には利用者が直接お店に代金を支払っているわけではなく、あくまでカード会社がお店に代金を支払っています。
そのため、カード会社は「利用者が所定の期間(多くは1ヶ月)のカード利用代金をまとめて支払ってくれるという」前提(信用)で動いています。
だからこそ、この「カード利用代金を毎月きちんと支払ってくれる」という前提が達成できるかをしっかり確認しています。
カード会社独自で利用者の「審査」を行い、「この人なら信用できる」と思った利用者にだけクレカが発行されるというシステムになっています。
カード会社はどうやって利益をあげている?
上記のように、クレジットカード決済は利用者・お店・カード会社の信用で成り立っています。
しかし、このままだとカード会社は「利用者からお店側の請求分だけ集めて支払っているだけ」なので利益ゼロですよね。
では、カード会社はどのように利益を上げているかというと、カード会社は利用者(顧客)とお店の間に入っていることで、いわゆる「手数料」を数%程度、お店からもらうことで収益をあげています。

カード会社が利用者の代わりにお店に代金を支払う際に、そこから手数料を差し引いているため利益が生じるという仕組みです。
その手数料で得た利益から、カード会社は利用者に「ポイント還元」を行っています。
加盟店(お店)側のメリットは?
ではお店側にメリットはあるのでしょうか?
手数料を支払わなければいけない分、一見するとお店側のメリットは薄いように思えます。
しかし、実際にはクレジットカードを使って買い物をしてもらうことで、お店側にも次のようなメリットが考えられます。
クレジットカード決済のお店側のメリット
①「現金がないから」という理由で買い物をあきらめる顧客がカードで買い物をしてくれる=売上アップ
②カード会社への信頼から必ず売上金の回収が期待できる
③キャッシュレス決済派の見込み客を呼び込める
このように、数%の手数料が差し引かれるデメリットはあるものの、それ以上に見込み客増加や売り上げアップが期待できるというメリットが大きいこともあり、クレジットカード決済対応のお店は増え続けています。
初心者必見!クレジットカードの基礎知識Q&A
クレジットカードを持つメリットって何ですか?
クレジットカードを持つメリットは主に
①ポイント還元を受けられる
②現金を持ち歩かなくてよい
③家計簿代わりにもなる
という点が挙げられます。
クレジットカード決済の仕組みでも紹介したように、カード利用者はカード会社の利益から「ポイント」をもらうことができます。
このポイントは1ポイント=1円や1ポイント=5円など各カード会社が定めるレートで現金や商品券のように活用できます(ポイントでお買い物、ポイントと商品交換)。
もらえるポイントの種類や還元率は各カードによって異なります。
当サイトでもポイント還元率や種類について比較していますので参考にしてみてください。
※参考:ポイント還元率が高いクレカを比較
そのほかのメリットについてもまとめていますので、下記の記事もご参照ください
※参考:クレジットカードを持つメリットは?
クレジットカードって誰でも持てますか?
クレジットカードは誰でも持てるとは限りません。
クレジットカードは信用取引のため、「返済能力がある」と各カード会社に認められた人だけカードを発行してもらえます。
その見極めのために、各カード会社はクレジットカード申込者に対して審査を行います。
とはいえ、多くの方がクレジットカードを持っているように、実際には安定収入(パートやアルバイトの方でもOK)があり、過去にクレカや携帯料金の度重なる延滞、自己破産などといった「金融事故」がなければ一般的なカードは十分に発行可能です。
※参考:クレジットカードの審査基準とは?クレカの審査で見られる項目とは
もちろん、ゴールドカードやそれ以上のハイステータスなカードになればなるほど、年収や勤続年数など審査の基準が厳しくなりハードルは高くなります。
VISAとかmasterって何ですか?
VISAやmasterは「国際ブランド」と呼ばれています。
クレジットカードを発行する際に、多くのカード会社で「国際ブランドを選ぶ」ように指示されます。
VISAやmaster、JCBやアメリカン・エキスプレス、ダイナースが5大国際ブランドといわれています。
これら国際ブランドは支払いの決済機能を提供している会社のことであり、世界中でお店=加盟店でクレジットカードを使えるようにしているので「国際」ブランドと呼ばれています。
VISAやmasterはこの加盟店が世界中にたくさんあるため、単純にVISAやmasterの国際ブランドのクレカを持っていれば、世界中どこでも使える場合が多いため便利です。
なお、国際ブランドについては下記記事に詳細を載せていますのであわせてご参照ください。
※参考:VISAやMasterCardってなに?
ゴールドカードとかブラックカードみたいなクレジットカードの種類で何が違うのですか?
クレジットカードはステータスやグレードがわかれており、ゴールドカードやブラックカードはそのステータスの違いになります。
一般的には一般カード→ゴールドカード→プラチナカード→ブラックカードといった具合に大まかに4階層くらいに分かれています(細かい階層の違いは各カードによります)。
グレード | カード名(一部) | 特徴 |
一般カード | JCBカード、JCB CARD Wなど | 年会費が安い、審査基準も一般的。 限度額や付帯保険のレベルは低め |
ゴールドカード | JCBゴールドカード など | 年会費が1万円前後かそれ以上の場合が多い その代わり旅行傷害保険や利用限度枠が大幅にレベルアップ |
プラチナカード | JCBプラチナなど | 年会費が数万円規模になることも プライオリティパスなどサービスレベルがますますグレードアップ |
ブラックカード | JCB THE クラス | 基本的に招待制(ゴールドカード以上の利用実績など) シークレットのイベントや優待を受けられる |
一般カードは年会費が格安(または無料)の場合が多く、ポイント還元率や付帯保険もレベルが高いものが多いので、一般カードレベルでもクレカを持つメリットは大きいです。
もちろん、ゴールドカード以上になると年会費が高くなる分、サービス面やカードの機能がどんどんグレードアップしていきます。
最近はそのカード会社のサービスのヘビーユーザーならむしろゴールドカードの方が一般カードよりもお得というパターンも増えてきていますので、必ずしも年会費が高いことがネックであるとも言えません。
※参考:ゴールドカードで比較
信用取引のクレカで支払いが遅れたりしたらどうなりますか?
カード引き落とし日までにお金を入金できず、クレジットカード支払いが間に合わなかった場合はカード会社から信用を失ってしまいます。
延滞が何度も続いてしまったり、返済までに時間がかかってしまうと最悪カードの利用停止や強制解約に陥る可能性が極めて高くなります。
また、強制解約等の金融事故情報は「CIC(指定信用機関情報)」などに掲載されてしまい、他のカード会社や銀行などが閲覧できてしまいます。
そうなると「この人は返済能力で信用できない人だから、うちも信用しないでおこう」となり、新たなローンやクレカ発行ができなくなってしまいます。
ですので、毎月締め日と引き落とし日を確認し、計画的にカードを利用することが大切です!
初心者向けの記事一覧
比較記事一覧
情報展開のご協力をお願いします!
記事が役に立つと思ったらシェアして下さい
- トップ>
- クレジットカードとは?使い方や決済・ポイント還元の仕組みについて
関連サイト
筆者が運営するクレカ比較.tokyoの関連サイトです。 ご興味ある方は是非ご覧ください!