旅行傷害保険付きおすすめクレジットカードを徹底比較!
更新日 2020年9月29日

クレジットカード選びの「付帯保険」を大きな基準にしている方も多いのではないでしょうか。
特に旅行好きの方やビジネスでよく出張に行かれる方にとって重要なのが「旅行傷害保険」だと思います。
一口に旅行傷害保険といっても「クレカを持っているだけで保険が下りる」カードばかりではありません。
「旅費をすべて決済しないと補償が出ないクレカ」など、クレカやカード会社によって様々なパターンがあります。
今回はクレジットカードに付帯の「旅行傷害保険」についてご紹介します。
海外・国内の違いや自動付帯なのか利用付帯なのか、家族は補償に含まれるのか?など様々な角度から比較します!
旅行傷害保険について
初めて海外旅行に行かれた時に、空港(あるいは事前に訪れた旅行会社)で「旅行傷害保険に入りませんか?」と勧められたことがある方も多いと思います。
具体的なクレカ比較に入る前に、まずは旅行傷害保険についておさらいしていきましょう。
クレカの旅行損害保険とは
旅行傷害保険は、旅行中の事故などによる怪我や疫病の治療費、または死亡・後遺障害の補償、他人を怪我などさせてしまった時の賠償費などをカバーしてくれるものです。
旅行傷害保険に入っていなければ、これらを高額な自己負担で対応しなければならなくなります。
こうした旅行傷害保険は「保険会社」に加入(年会費または一時加入)することが一般的です。
しかし実は多くのクレジットカードに、旅行傷害保険が付帯されているのです。
クレジットカード | 保険会社 | |
---|---|---|
保険料 | なし(別途クレカの年会費) | 1万円以上 ※会社やプランによる |
障害死亡 | 補償あり (金額等はカードによる) |
補償あり |
疫病死亡 | 補償なし | 補償あり (1,000万円程度) |
障害治療 疫病治療 |
補償あり (金額等はカードによる) |
補償あり |
賠償責任 | 補償あり (金額等はカードによる) |
補償あり |
緊急歯科治療 | 補償なし | 補償あり |
もちろん、保険会社に付帯されている旅行傷害保険より劣る項目もあります。
しかし、それでもクレカ付帯の旅行傷害保険でも十分な守備範囲といえますし、旅行のたびに追加の高額な保険料を支払わなくてすむという大きなメリットもあります。
ただ、クレカによって旅行傷害保険の内容や補償方法がかなり異なりますので、以下の点を事前に確認しておくことが大切です。
自動付帯と利用付帯
クレカの旅行傷害保険についてまず注意、確認すべきことは「自動付帯」なのか「利用付帯」なのかということです。
自動付帯の場合は?
旅行傷害保険が「自動付帯」のクレカは、そのカードを持っているだけでカード会社が定める補償を受けられます。ですので、出発前・旅行前に特別な手続きがいらないのがメリットです。
利用付帯の場合は?
「利用付帯」のクレカは、交通費や宿泊費など、旅行の際に利用・発生する費用をそのカードで決済していないと、旅行傷害保険が適用されません。
さらに、利用付帯の範囲もカードごとに異なります。
例えば利用付帯Aの会社は、旅行先(海外)のみの交通機関や宿泊先の事故に対してのみ補償が効く、Bの会社は出国前の日本国内の交通機関も適用されるといった細かい違いがあります。

一般的に、ゴールドカードなどグレードの高いクレカの方が「自動付帯」でかつ補償内容・補償額が充実しています。
裏を返せば、年会費無料などの一般カードで補償内容が良いクレカは珍しいため、それだけでも他カードとの差別化ポイントといえます。
海外旅行保険と国内旅行保険について

クレカ付帯の旅行傷害保険には「海外旅行保険」と「国内旅行保険」の2種類存在します。
1枚のクレカで両方に対応しているクレカもあれば、海外旅行保険にしか対応していないクレカもあります。
また、海外・国内両方とも付帯されているクレカでも、海外旅行保険は自動付帯、国内旅行保険は利用付帯というように別れているカードもあります。
このように、
・海外旅行用の保険が欲しいのか
・国内もカバーしたいのか
・自動付帯なのか利用付帯なのか
を気にする必要があります。
家族特約や家族会員について
主にゴールドカード以上の特典になりますが、配偶者やお子さんなどの家族にも旅行傷害保険が自動付帯される「家族特約」があるクレカも見られます。
また、一般カードでも「家族特約」はなくても「家族カード会員」なら自動付帯が適用されるというパターンもあります。
1枚または1種類のクレカで家族もカバーできるかも検討材料に加えても良いかもしれません。
当サイトおすすめのクレカをピックアップ!
当サイト一押しのクレカをピックアップしてみました!
旅行傷害保険付きおすすめクレカ(一般カード)
評価ポイント
最短即日でお買い物!海外旅行保険が自動付帯!
エポスカードは年会費無料ながら海外旅行保険が自動付帯されています。
エポスカードは最短即日でクレカ発行が可能で、「急な出張や旅行」「海外旅行の前に初めてクレカを作りたい」という時にすぐ作成可能です。
他にもマルイなどで優待があるのでショッピングにもおすすめです。
旅行傷害保険 | |
---|---|
海外:最高500万円 (自動付帯) |
国内:- |
年会費 | 申し込み資格 |
永年無料 | 18歳以上 |
家族特約・家族カード | 還元率 |
- | 0.5%~10% |
空港ラウンジ | 国際ブランド |
- | Visa |


エポスカードは最短即日でカードを受け取れるのが魅力的です。
マルイなどにあるエポスカードセンターで最短即日受け取りが可能です。
評価ポイント
年会費無料でショッピング保険も付帯
年会費無料のクレカでは珍しく「海外旅行」「国内旅行「ショッピング」の3大保険がすべて付帯されています。
旅行傷害保険はいずれも利用付帯ですが、疫病・傷害補償にも対応しており、年会費無料クレカでは最も守備範囲が広いカードの一つです。
旅行傷害保険 | |
---|---|
海外:最高2,000万円 (利用付帯) |
国内:最高1,000万円 (利用付帯) |
年会費 | 申し込み資格 |
永年無料 | 18歳以上 |
家族特約・家族カード | 還元率 |
家族カード | 1.20% |
空港ラウンジ | 国際ブランド |
- | Visa、master、JCB |


リクルートカードといえば自社リクルートサービスの「じゃらん」でホテルを予約すれば、さらにポイントがお得に貯まります。
評価ポイント
海外保険が自動付帯でSuicaオートチャージ!
年に1度でもカード決済をすれば翌年も年会費無料の「実質年会費無料」のクレカながら海外保険が自動付帯、国内保険も最高1000万円と充実の補償内容です。
Suicaにオートチャージでもポイントが貯まるなど、JR利用者におすすめのクレカです。
旅行傷害保険 | |
---|---|
海外:最高500万円 (自動付帯) |
国内:最高1,000万円 (利用付帯) |
年会費 | 申し込み資格 |
524円(税込み) (初年度無料) |
18歳以上 |
家族特約・家族カード | 還元率 |
- | 1.00% |
空港ラウンジ | 国際ブランド |
- | Visa、JCB |


ビックカメラSuicaはビックカメラでポイント10倍、Suicaチャージでもポイントが貯まるなど還元率がお得なクレカです。
評価ポイント
一般カードなのに家族特約や空港ラウンジ!
JAL アメリカン・エキスプレス・カードはJAL普通カードの1種ですが、ゴールドカード並みの特典が満載です。
海外・国内とも自動付帯であり、家族カード会員だけでなく家族特約もあります。
国内主要空港のラウンジが使える上に、同伴者が1名無料で使えます。
旅行傷害保険 | |
---|---|
海外:最高3,000万円 (うち1,000万円自動付帯) |
国内:最高3,000万円 (うち1,000万円自動付帯) |
年会費 | 申し込み資格 |
6,000円(税抜) | 18歳以上 |
家族特約・カード | 還元率 |
家族カード 家族特約 |
0.5% |
空港ラウンジ | 国際ブランド |
主要31空港 (同伴者も1名無料) |
AMEX |


年会費が6,000円と一般カードの中では高い方ですが、海外・国内旅行保険とも自動付帯付きで家族特約まで付いている一般カードはそうありません。
おすすめ評価ポイント
いずれも一般カードで年会費が抑えられ、極力自動付帯があるカードをピックアップしました!
ビックカメラSuicaは海外旅行保険が自動付帯で、国内旅行保険もカバーしています。
海外・国内ともおさえておきたい方におすすめです。
エポスカードは海外旅行保険が自動付帯なうえに、最短即日でカードを受け取れます。
急な海外旅行や出張に備えたい学生やビジネスマンの方におすすめです。
JAL アメリカン・エキスプレス・カードは年会費がやや高めですが、海外・国内とも自動付帯がある上に家族特約まで付帯されています!
空港ラウンジも無料(同伴者も)とさながらゴールドカード並みのクオリティとなっています。
もちろん、年会費よりも補償内容や範囲を重視する場合はゴールドカードのようなハイスペッククレカがおすすめです。
「補償範囲と金額をどこまで持っておきたいか」を当サイトも活用いただいて比較・検討してみてください!

旅行傷害保険付帯のクレカ

ここからは様々な角度から旅行傷害保険付きクレカを比較していきます。
海外旅行保険が自動付帯のクレカ比較
クレジットカード名 | 年会費 (記載ない場合は税抜) |
海外旅行保険 | 国内旅行保険 | ||
---|---|---|---|---|---|
死亡・後遺障害 | 疫病・障害治療 | 賠償責任 | |||
![]() エポスカード |
無料 | 最高500万円 | 最高270万円 ※障害は200万円まで |
最高2,000万円 | - |
![]() ビックカメラSuica |
524円(税込み) ※初年度無料、翌年以降も条件付き無料 |
最高500万円 | 最高50万円 | - | 利用付帯 |
![]() JALカードAMEX |
6,000円 | 最高3,000万円 ※自動付帯は1,000万円 |
最高100万円 | 最高2,000万円 | 一部自動付帯 |
![]() 三井住友カード ゴールド |
10,000円 ※初年度無料 |
最高5,000万円 ※自動付帯は1,000万円 |
最高300万円 | 最高5,000万円 | 自動付帯 |
![]() セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード |
10,000円 ※初年度無料 |
最高5,000万円 | 最高300万円 | 最高3,000万円 | 自動付帯 |
![]() JCBゴールド |
10,000円 ※初年度無料 |
最高1億円 | 最高300万円 | 最高1億円 | 自動付帯 |
![]() dカードGOLD |
10,000円 | 最高1億円 ※自動付帯は5,000万円 |
最高300万円 | 最高5,000万円 | 利用付帯 |
![]() au PAYゴールドカード |
10,000円 | 最高5,000万円 | 最高200万円 | 最高3,000万円 | 利用付帯 |
![]() 楽天プレミアムカード |
10,000円 | 最高5,000万円 ※自動付帯は4,000万円 |
最高300万円 | 最高3,000万円 | 自動付帯 |
比較のポイント
海外旅行傷害保険が自動付帯のクレカを比較しました。
特に顕著に違いが出たのは「死亡・後遺障害の最高金額」です。
エポスカードやビックカメラSuicaでは最高500万円程度ですが、最も高いJCBゴールドとは9,500万円もの差があります。
全体的にはゴールドカードの方がもちろん補償内容は充実しています。
年会費無料または安価で国内旅行保険付帯のクレカ
クレジットカード名 | 年会費 (記載ない場合は税抜) |
死亡・後遺障害 | 障害治療 | 付帯 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
入院 | 手術 | 通院 | ||||
![]() ビックカメラSuica |
524円(税込み) ※初年度無料、翌年以降も条件付き無料 |
最高1,000万円 | 日額3,000円程度 | 入院日額の5~10倍 | 日額2,000円程度 | 利用付帯 |
![]() リクルートカード |
無料 | 最高1,000万円 | - | - | - | 利用付帯 |
![]() JCBカード |
1,375円(税込み) ※初年度無料 |
最高3,000万円 | - | - | - | 利用付帯 |
![]() JALカードAMEX |
6,000円 | 最高3,000万円 ※自動付帯は1,000万円 |
日額5000円程度 | 最高20万円程度 | 日額2000円程度 | 一部自動付帯 |
比較のポイント
一般カードで国内旅行傷害保険までカバーされているクレカは多くありません。
しかし、上記一覧表のように、中には年会費無料で補償しているカードもあります。
ビックカメラSuica は最高額がむしろ自動付帯の海外旅行傷害保険よりも充実しています。
国内旅行傷害保険でも治療費まで含めた保険を選ぶのか、最高額で決めるのか、あるいはゴールドカードクラスにしてしまうのかが判断のポイントになりそうです。
家族特約が付帯されているクレカ
「家族特約」とは、海外旅行傷害保険が本人会員の家族にも適用される特典です。家族特約が付帯されているクレカなら、基本的に自動付帯で家族にも適用されます。
ただし、「家族」の範囲や最高額などに違いがありますので事前に確認が必要です。
クレジットカード名 | 家族カードの有無 | 家族特約 | 家族特約の範囲 |
---|---|---|---|
![]() エポスカード |
× | × | - |
![]() ビックカメラSuica |
× | × | - |
![]() リクルートカード |
〇 (本人会員と同等の補償内容) |
× | - |
![]() JALカードAMEX |
〇 (本人会員と同等の補償内容) |
最高1,000万円 (自動付帯) |
1.配偶者 2.生計を共にする収入のない同居の両親(義親含む) 3.生計を共にする未婚の子 |
![]() 三井住友カード ゴールド |
〇 (本カードと同等の補償内容) |
1,000万円 (自動付帯) |
1.本会員と生計を共にする19歳未満の同居の親族 2.本会員と生計を共にする19歳未満の別居の未婚の子 |
![]() セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカード |
△ (家族カードに保険なし) |
1,000万円 (自動付帯) |
1.本会員の配偶者
2.本会員または配偶者と生計をともにする同居の親族 3.本会員または配偶者と生計をともにする別居の未婚のお子様 |
![]() JCBゴールド |
〇 (本カードと同等の補償内容) |
1,000万円 (自動付帯) |
本会員と生計を共にする19歳未満の同居の親族 |
![]() dカードGOLD |
〇 (本カードと同等の補償内容) |
1,000万円 (自動付帯) |
1.本会員の配偶者 2.生計をともにする19歳未満の同居の親族 3.別居の未婚の19歳未満のお子様 |
![]() au PAYゴールドカード |
〇 (本カードと同等の補償内容) |
× | - |
![]() 楽天プレミアムカード |
〇 (本カードと同等の補償内容) |
× | - |
比較のポイント
一般カード群には家族特約が付いていません。ただし、家族カード会員がいれば適用される場合があります。
ビックカメラSuica のように、家族カードが発行されていないクレカは、純粋に本人会員のみ旅行傷害保険が適用されますので、配偶者含めて同行者はご自身で旅行傷害保険に加入する必要があります。

なお、JAL アメリカン・エキスプレス・カードは一般カードながら家族特約までカバーされています!
ゴールドカードクラス以上になると家族特約付帯のカードが増加
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレスカードは配偶者や両親含めて家族同行者が死亡・後遺障害・障害治療などカバーされます。
一方、三井住友カード ゴールド やJCBゴールド は「配偶者」が含まれませんので注意が必要です。この場合は「家族カード」を発行してカバーするのが得策です。
なお、ゴールドカードは「空港ラウンジ無料」や「プライオリティパス」など様々な特典が付いているカードが多いです。
旅行傷害保険以外の観点からゴールドカードを選ぶのも良いでしょう。
※参考:ゴールドカードで比較
初心者必見!旅行傷害保険付きクレカのQ&A
空港や旅行会社で入る旅行保険と何が違うのですか
旅行会社等におすすめされて加入する旅行傷害保険は「損保会社」や「保険会社」が提供しているものです。
1回限り(その対象の旅行限り)の利用になりますが、補償範囲はクレジットカードの付帯保険よりも幅広いことが多いです。
大きな違いは「疫病死亡補償」と「緊急歯科治療」がクレジットカード付帯の保険には含まれておらず、保険会社の海外旅行傷害保険には含まれているパターンが多いです。
このように、補償範囲や補償金額においては、損保会社や保険会社の海外旅行傷害保険の方が手厚くなっています。
一方、クレジットカードの付帯保険は旅行費の他に追加料金不要、自動付帯のカードなら持っているだけでOK。
そもそも病気や虫歯をもったまま海外旅行に行かなければ気にする必要はありませんよね。
そして「複数枚のクレカ付帯保険を合算可能」という利点があります。
基本的にクレカの旅行傷害保険は最低限の範囲をカバーしているものが多くあります。
ゴールドカード以上になればそのカードだけでも十分すぎるほどの補償内容となっていますので、滞在期間やご自身の体調なども加味して選びましょう。
利用付帯はどこからが対象なのですか
「利用付帯」がどこまで対象にしてくれるのかはカード会社によって異なります。
一般的に、海外旅行傷害保険が利用付帯の場合、補償される可能性があるのは下記3点です。
①日本から出国するときの交通機関での事故による怪我
②現地で時刻表がある交通機関での事故による怪我
③現地での宿泊先での事故などによる怪我
利用付帯の場合、この①~③のうち、当該クレカで支払った部分のみが補償対象になることが多いです。
ただし、カードによっては「タクシーは不可」「天災などは含まない」などルールが異なります。事前に使用する(持っている)カードの旅行傷害保険規定を読み込んでおきましょう。
複数の海外保険付帯のクレカを持っていたら合算可能ですか?
障害死亡・後遺障害は合算不可ですが、傷害・疫病治療費などは合算可能です。
例えば今回紹介したビックカメラSuicaとエポスカードの海外旅行傷害保険を例に見てみましょう。
上記の表にあるように、ビックカメラSuicaは治療費が最高額50万円、エポスカードは最高270万円です。
これら2つのカードを持っていれば最高320万円に合算・引き上げが可能です。
自動付帯のカードの組み合わせなら手続き等も特にいらないので、面倒なく合算計算ができます。
なお、傷害死亡・後遺障害は合算ではなく最も補償額が高いクレカが採用されます。
「旅行傷害保険」についての関連リンク
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